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♯1 / Emi Meyer / 素晴らしきヴォーカリスト HD650×HD700

エミ・マイヤーに一目惚れである。その魅惑の歌声は私を虜にする。
淡々と語りかける様な歌声の中に、親近感を抱く表情豊かな一面を垣間見る事が出来る。
この感覚は一体何なのだろうか。とてつもなく奥の深い身体に染み付いた様な魅惑なのだ。
その素晴らしい歌声は私を虜にする。
そう、初恋の味 カルピスの様に。

CDDDDc1ris.jpg

さて、カルピスはどうでもいいので置いておこう。
この素晴らしきヴォーカリスト、エミ・マイヤーのアルバム ''Suitcase Of Stones''をじっくりと聴き込む。
私のリファレンス機はHD700だ。
あらゆるジャンルをそつ無くこなし、下手を打つ事はまずないと言えるだろう。
当然、エミ・マイヤーも上手く鳴らしてくれるHD700である。
ヴォーカルは透き通る様に美しく響き、ピアノの音色は低音から高音域まで綺麗に聴かせてくれる。
気になる不満点は無く、リファレンス機として優れた性能を発揮するHD700であるが、最近ふと思う事があるのだ。
もう少し濃ゆい音が欲しいなと。気分的なものであるのだが。

そんな時はHD650に手を伸ばす。
HD650が聴かせてくれるエミ・マイヤーは如何なるものか。

HD700とはうってかわって音像は丸く優しい音を聴かせてくれるHD650。
ピアノが印象的でズシリと響く音色を聴かせてくれる。
ヴァイオリンの音色もリアルで心地よい。
ヴォーカルはHD700に比べて若干後ろに下がるが、その質感は魅力的である。
中高音が曇りがちなHD650の特性が気になる所であるが、独特な雰囲気を作り出すきっかけとも言えるであろう。

クリアで高解像度、きめ細やかで美しく澄んだ音色を聴かせてくれるHD700に対して、
温かみのあるウォーム系、音像は丸く鋭さの無い優しい響きのHD650である。
どちらも魅惑のエミ・マイヤーを聴かせてくれるのであるが、その魅力を奥深くまで感じさせてくれるのはHD650である。

HD650が鳴らすエミ・マイヤーには深みがある。
深みと言うのは演奏の立体感や空間表現ではなく、音そのものの深みである。
音像に奥行きを感じ、体に染み渡る様な心地良さが脳を支配するのである。
一方HD700はキレが良くすっきり美しい音を聴かせてくれるのであるが、一音一音の奥深さが弱く、エミ・マイヤーの魅力を存分に楽しむ事が出来るのだろうか、と疑問に感じる部分がある。
あくまでも好みの範疇ではあるが、例えるならばカルピスみたいなものである。
薄く割ったカルピスに氷をたっぷり入れてガブ飲みするも旨し、濃く割ったカルピスをチビチビ飲むも旨しである。
いずれにせよカルピスの普遍的価値が変わる事はなく、、、要するにエミ・マイヤーは氷で割ってもお湯で割っても美味いものは美味いのだ。

そして私が出した結論は、エミ・マイヤーを聴くのであれば、HD650が''初恋の味''なのだ。


(SENNHEISER / ゼンハイザー HD700 HD650)
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HD700とHD650を比較検証♯1

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開放型ヘッドホン上位2機種、HD700とHD650の比較である。
2003年発売からヘッドホン界では不動の人気を誇るHD650に対して、2012年発売、まだまだ世間の評価が定まっていないHD700。
2012年現在、HD650が4万円前後、HD700が8万円前後の値段となっている。
倍の価格差がある二機種だが、このクラスの価格帯になるとコストパフォーマンスが非常に悪く、価格イコール音質とはならない。
値段による性能差はあるのだが、それが決して音質を決定付けるものではなくあくまでも好みの問題となるのである。


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HD650の欠点の一つは付け心地の悪さである。
側圧が強く万力の如く頭を締め付ける作りであり長時間のリスニングにストレスを感じてしまう。
使って行くうちに側圧の強さは和らいでくるのだが、HD700との比較では雲泥の差と言わざるを得ない。

音質に関してはどちらの機種も非常に満足出来るものであると言えるだろう。
HD650の音質は、一言で言ってしまえば''温かみのあるスロウな雰囲気''だ。
全体的に音像は丸く緩い、中低音が豊かで広がりをみせる。
中高音が籠もり気味で高域は期待出来ないが、聴き心地の良いサウンドを聴かせてくれる。
解像度はHD700>HD650であるが、不満が漏れる様な解像度の低さではない。
音場の広さはあまり感じられないが、密閉型ヘッドホンの様な閉鎖感はない。
定位感や各楽器の分離感等、空間表現はいまいちだ。
緩い低音域が演奏全体に広がり空間表現を犠牲にしている感があるのだが、逆にウォーム系の良い雰囲気を作り出す。
ソースを選ぶ独特な世界観を持つ音質であると言えるだろう。


IMG_2028.jpg

一方HD700の装着感は文句無しだ。
長時間のリスニングに置いても全くストレスを感じる事はないであろう。

一聴して感じるHD650との音質の差は高音域の豊かさだろう。
クリアで美しい高音域を聴かせてくれるのだが、他の帯域を犠牲にする事はない。
低音域も豊かであるがHD650の様な広がりを見せず、抜けとキレの良い上質な低音域を再現する。
ヴォーカル定位が最前面に押し出され、下から上まで過不足無く綺麗に聴かせてくれる。
HD700を一言で表現するなれば''クールでクリアな雰囲気''だ。
解像度が高く、音場の広さを活かし各楽器を鋭く配置、空間表現も上手い。
HD650の様な温かみはなく、冷たい印象である。透き通った湖の様なイメージではないだろうか。


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全く真逆な性格を持つ両機種であるが、どちらも完成度の高いヘッドホンであると言えるだろう。
好みが大きく分かれるところではあるが、ジャンルによるヘッドホンの使い分けをする私の環境ではHD700の使用頻度が高い。
HD650の出番は少ないのだが、決してHD700より劣っているとは考えておらず、あくまでも好みの問題である。

HD700は、使用するアンプによる音質の変化が低く、どういった環境であろうとも一定のクオリティを保ち聴かせてくれる。
一方HD650は使用するアンプによる音質の変化が激しく、駄目なアンプだとその真価を発揮しない。
逆に言うなれば、非常に期待出来る可能性を秘めたヘッドホンではないだろうか。

ゼンハイザー製ヘッドホンアンプ、HDVA600 / HDVD800の登場によってHD650がどの様な音を聴かせてくれるのか楽しみである。

(SENNHEISER / ゼンハイザー HD700 HD650)
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ゼンハイザーヘッドホンに拘って色々な観点から使用感等を綴っていこう。

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