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ノラ・ジョーンズ #2 HD800で鳴らすノラジョーンズ

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私はノラ・ジョーンズの大ファンである。
彼女のあどけない表情から発せられる歌声は私を癒し、深い眠りへと導いてくれるのである。


HD700で聴くノラジョーンズは至福である。
前回その魅力を存分に語ったが、ではHD800が奏でるノラの歌声は如何なるものか。


結論から言えば、やはりHD700が描くノラの世界には到底及ばない。

HD800の最大の武器である音場の広さは唯一無二であり素晴らしい臨場感を味わう事が出来る。
その武器を持ってしても、HD700が奏でる耳元で囁くノラの歌声には勝てないのである。

HD800は各楽器の美しい音色を広い音場に鏤める。
各楽器の距離感は離れ音の分離は完璧といえよう。
私自信とノラとの距離感も離れ、広いホールで演奏している様である。
どこまでもクリアで美しい演奏を味わえるのだが、やはりノラとの距離感は致命的といえよう。

歌声は少しドライになり薄さと鋭さを感じ、ノラの発するサ行が目頭を霞め若干の刺さりを感じるのである。
(外国人である為サ行という表現には違和感がある。Sを含むスペルである。)
これでは折角広い音場を活かした臨場感溢れる演奏も台無しである。


HD800の力不足ではないのであろう。上流環境によって調整可能である事は言うまでもない。
やはりHD800は金の掛かるヘッドホンである。
そのパワーを活かす為には最高の環境を構築しなければならない。


今後、HD800がどの様に変化し、HD700を超えるノラジョーンズを聴かせてくれるのであろうかと楽しみでもある。


ノラ・ジョーンズ #1 HD700とノラジョーンズの世界
ノラ・ジョーンズ #3 MOMENTUMで柔らかく
ノラ・ジョーンズ #4 HD650 レトロチックに
ノラ・ジョーンズ #5 子守唄になれないAMPERIOR
ノラ・ジョーンズ #6 究極の癒しフォン HD598
ノラ・ジョーンズ #7 HD800リベンジ


(SENNHEISER / ゼンハイザー HD800)
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AMPERIOR / マキシマム ザ ホルモン

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私と同年代であるマキシマム ザ ホルモンの作り出すサウンドは、私の心を鷲掴みにする。
彼らのバックグラウンドと私の慣れ親しんで来た音楽環境は酷似しており、その音楽性に惹かれるのである。
80年代パンク・ニューウェーブを経て様々なアーティストに影響を受け、現代に完成された彼らの音楽性は普遍的であり芸術的であると私は考える。




AMPERIORが鳴らすマキシマム ザ ホルモンのサウンドはカオスである。
目の前にある一つの穴から全ての楽器の音を一斉に押し出す様なヘッドホンであるが、それがまたいいのだ。
ドロップチューニングされたエレキギターが轟音を響かせ、打楽器の如くチョッパーベースが唸る。デスヴォイスと軽快なドラムのリズム。
それらはAMPERIORならではのチューニングで一体化、脳に攻撃を仕掛けてくるのである。

やがて混乱は治まり荒れ果てた大地には花が咲き、そして快楽の世界へと誘う。


ロックである。

(SENNHEISER / AMPERIOR ゼンハイザー アンペリア)
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AMPERIOR × MOMENTUM 徹底比較♯3

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第3回目になる比較検証であるが、今回はより詳細に各ジャンル及びアーティストのマッチングについて解説してみたいと思う。
前回結論付けした様に、やはりAMPERIORはロック向きでありMOMENTUMは多くのポップ系ミュージックに向いていると思われる。



ロック、オルタナ界では定番であるレッドホッドチリペパーズを例に説明してみたいと思う。

AMPERIORが鳴らすレッチリはより刺激的でありノリがいい。
ドラムスの攻撃的なプレイが印象的で自然と体を揺さぶるノリの良さである。
弾む様な軽快さでありながらしっかり軸となるベースラインの音色はよりノリの良さを加速させる。
ヴォーカル定位が前面に押し出されロックならではの定位感を再現する。
エレキギターの音像はナイフの様に細く鋭い。高音が耳に刺さる事もなくすっきり鳴らしてくれる。
シンバルはリズムを刻みスパイスを加える。こちらも鋭くキレが良い。
空間表現や立体感は皆無であるがロックに必要な要素を十二分に発揮し、頭の中を掻き回す荒々しさがありアドレナリンが分泌する。

一方MOMENTUMであるが、AMPERIORとは真逆を行く性格であり、レッチリを鳴らすには力不足を感じずにはいられない。
音との距離感が遠く、ヴォーカルは更に遠い。高音域は丸く優しい聴かせ方をするので、エレキギターの鋭さが弱く、シンバルも刺激に欠ける。
AMPERIORでは攻撃的だったドラムはMOMENTUMでは印象が薄く、ノリの良さに欠けるのである。
解像度が高く空間表現に優れており、MOMENTUMで聴くレッチリが決して悪い訳ではないのだが、迫力に欠けノリの良さが伝わってこないのである。
良く言えばお上品で聴き疲れしないサウンドである為、それがメリットとなりうる考え方もある。とフォローさせて頂く。


では続いて、比較的録音が軽めなアヴリル・ラヴィーンの楽曲で解説してみたいと思う。
アヴリルの楽曲はパンクサウンドからオルタナ、アコースティック、ダンス系ナンバーとそのジャンルが多岐に渡るため、今回はパンキッシュで軽快なContagiousと言う曲をリファレンスとする。


AMPERIORで鳴らすアヴリルにはスピード感がありドライでクールなサウンドである。
バスドラムが鼓動の様に響き乾いたスネアドラムの弾ける音がスピード感に拍車をかける。
アヴリルの歌声はクールで挑発的であり、その反面後半の愛らしいコーラスとシンクロする。
コードを鳴らすエレキギターとベースは見事に一体化、ずしりと響くラインを構築する。
お見事である。

MOMENTUMで鳴らすContagiousはやはりお上品な仕上がりとなる。
AMPERIORでは弾けるスネアドラムが印象的であったが、MOMENTUMでは上質で落ち着いた音を醸し出す。
だがContagiousのイメージとは少し違う。
全体的な音像が少し遠いので迫力が低下、まったりしたサウンドである。
AMPERIORではクールで挑発的だったアヴリルの歌声だが、MOMENTUMが聴かせてくれるアヴリルの歌声には驚いた。
ウェットで誘惑的である。私はこちらの方が好みだ。
当然Contagiousのイメージではなくノリの良さの妨げとなる。
悪くはない。悪くはないのだが、AMPERIORとの比較ではやはり見劣りを感じるのである。



では、ロック以外のジャンルに焦点を絞って解説していこうと思うのだが、正直書く事が殆どない。
何故ならばAMPERIORにロック以外のジャンルは全く合わないからである。

R&Bアリシア・キーズでは印象的なピアノもただ鳴っているだけ、アリシアの歌声に艶っぽさはなくただただ五月蝿く感じてしまう。空間表現が皆無で全てが台無しと言える。
ジェニファー・ロペスのダンスナンバーでは重低音が鳴らずゴムボールの様な質の悪い低域を鳴らし聴けたものではない。安いウーファーを積んだカーステレオから流れる下品な音である。

多くのPOP系ミュージックではベース音が強調されすぎており他の帯域の音色を妨げる。
音の押し出し感が異常に強い為に聴き疲れが激しく、解像度も低い為音楽を純粋に楽しめないのである。
ジャズやクラシックに至っては説明するまでもないであろう。

あくまでもMOMENTUMとの比較評価であるが、やはりMOMENTUMは上品で優しく質の良い音を再現してくれる。
沈み込む重低音、艶のあるヴォーカル、各楽器の音像、音の強弱をしっかりと再現、多くのジャンルをそつなくこなし、ソースを忠実に再現するといった印象である。

前述の様にこれ以上書く事が思い浮かばない。比較する事自体がナンセンスである。



私が出した結論としては、両機種ともに非常に優れたヘッドホンである。
値段以上の満足度は得られるであろう。両機種共にオススメできるヘッドホンであるのは間違いない。

しかしながら両機種ともに使いどころが肝心である。
特にAMPERIORは性格がキツくクセがありソースを選ぶヘッドホンである。
ロック意外のジャンルではその真価を発揮する事が出来ず残念な印象であるが、
究極にロックに特化したヘッドホンでありその右に出る者はいないであろう。
ロックを鳴らすならAMPERIORであり、それ以外の選択肢は存在しない。と言っても過言ではない程の完成度であり素晴らしいヘッドホンである。

一方MOMENTUMはロックには不向きで優しい音色を奏でる大人しいヘッドホンである。
故にノリを求めるのは少々無理があり迫力に欠け、ポータブル機としては特徴の無さが評価を下げる要因かもしれない。
しかしながらMOMENTUMは、多くのジャンルを忠実に再現し所謂オーディオっぽい音を奏でるヘッドホンであり、その実力はこの価格帯にして驚愕のパフォーマンスを発揮する優れたヘッドホンである。



両機種ともに、購入してから一ヶ月足らずと日が浅く、私自身の聴き込みも不十分である為参考程度に受け止めて頂ければ幸いである。


AMPERIORは過激でノリが良く脳を揺さぶるアドレナリンホンである。
MOMENTUMは上品で質が良く脳を癒すヒーリングホンである。

上記のキーワードで一度両機種を試聴してみてはいかがだろうか。


(SENNHEISER / MOMENTUM ゼンハイザー モメンタム)(SENNHEISER / AMPERIOR ゼンハイザー アンペリア)
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AMPERIOR / Rage Against The Machine

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レイジ アゲインスト ザ マシーンの迫力あるサウンドをより大迫力に再現するヘッドホン、AMPERIORである。
躍動感溢れるドラムプレイ、ベースラインをより濃く分厚く、エレキギターの音像を鋭く鳴らす、侍の如し。


血湧き肉踊るサウンドである。


(SENNHEISER / AMPERIOR ゼンハイザー アンペリア)
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シェリル・クロウ MOMENTUMでYOUTUBE  "I Want You Back"

ポータブル専用機として活躍するMOMENTUMであるが、自宅にて使用する事は殆どない。
自宅でじっくり音楽を楽しむ場合、やはり開放型を手に取ってしまう。

YOUTUBEで好きなアーティストのライブやPV等を楽しむ場合、MOMENTUMが適している事に今更ながら気付いたのである。
高解像度ヘッドホンでは音質の悪さが際立ちあまりよろしくない。
密閉型であるMOMENTUMの強みでもある低音の響きが迫力あるサウンドを聴かせてくれるのである。



私の大好きなアーティストの一人であるシェリル・クロウ。
もう50歳になる彼女ではあるが、その歌声はいつの時代もセクシーである。



Sheryl Crow - "I Want You Back"



(SENNHEISER / MOMENTUM ゼンハイザー モメンタム)
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HD800で聴くライブ音源は至高

HD800を手にしてその実力を知るには、やはりクラシックやジャズと言った音源を鳴らした時であろう。
他のヘッドホンでは味わえない果てしなく広がる音場に各楽器の音色が鏤められ、音に包まれる異次元の世界に引き込まれるのだ。
しかしながら私の環境ではHD800の出番は然程多くないのだ。
多くのジャンルはHD700がそつなくこなし、まったり聴き流したい時はHD650が良い雰囲気を醸し出してくれる。




もう何十年も昔の話になろうか、私がTHE BLUE HEARTSの熱狂的なファンだったのは。
私の音楽ライブラリにはTHE BLUE HEARTSのアルバムが並んではいるが、今では殆ど再生する事もなくなった。

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休日の午後、ふとHD800を手に取り、THE BLUE HEARTSの野音 Live on '94 6.18/19を再生したのだ。

私は瞬時にHD800の広大な音場に引き込まれオーディエンスと一体化した。
素晴らしい臨場感、色褪せる事の無い当時宛らのライブ音源を再現するHD800のパワーには驚いた。
今まで気付けなかったHD800の違った一面には青天の霹靂である。


今ではあらゆるライブ音源はHD800が定番になりつつある。


HD800オーナーのみが味わえる最強のTHE BLUE HEARTSであった。


(SENNHEISER / ゼンハイザー HD800)
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LOVE PSYCHEDELICOの懐かしい響きを

かれこれ10年以上になろうか。

私が初めてLOVE PSYCHEDELICOのサウンドを聴いたのは、FMラジオから流れるLADY MADONNAであった。
シェリルクロウを彷彿とさせる彼らのサウンドに私はたちまち虜になったのである。
デビューから10数年、彼らの作り出す世界を追い続けている私であるが、彼らが作り出す楽曲を聴く環境というものは、この10数年で大きく変わったものである。

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アルバム Love Psychedelic Orchestraに収録されるStanding Birdは最高にクールなナンバーである。



数多くのスピーカーやヘッドホンで彼らの楽曲を聴いてきたが、HD650の持つ雰囲気とLOVE PSYCHEDELICOの世界は絶妙なコンビネーションを発揮するのである。

彼らの作り出す良い意味での緩さと温かいロックサウンド、加えてヴォーカルKUMIの独特な唄い回しは彼らの楽曲の根本であり、HD650の丸い音質とウォーム系な雰囲気は良い味を醸し出してくれるのである。

もちろんHD700やHD800で聴くラブサイケデリコは、その音場の広さを活かした生々しい演奏を聴かせてくれるが、
私が手に取るヘッドホンはHD650なのである。


(SENNHEISER / ゼンハイザー HD650)
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AMPERIOR × MOMENTUM 徹底比較♯2

ゼンハイザー密閉型ポータブル機アンペリアとモメンタムの比較検証である。
前回に引き続き、今回は両機種の音質に関する特徴を述べたいと思う。

音質に関する見解は、各個人の音楽に対する考え方や捉え方によって大きく異なる為、あくまでも主観であることを予めご理解願いたい。
両機種ともにポータブルヘッドホンとしての評価である為、使用環境はiPod classicからの直接出力である。


早速だが初めに結論から言ってしまおう。

AMPERIORはロック向きであり、MOMENTUMはポップス向きである。

大雑把な振り分けではあるが詳細について述べたいと思う。

AMPERIORは音の押し出し感が強く、また音の距離感が非常に近い為、ハウジングや鼓膜を揺るがす程の音圧を感じ、迫力あるサウンドを聴かせてくれるヘッドホンである。

一方MOMENTUMは対照的であり、音の押し出しは弱く距離感も遠く感じる。
ベールを一枚被せた様な温かみのある音質でまったり優しく音源を再現するヘッドホンである。

解像度はMOMENTUMの方が高く、音の定位、分離感も良く各楽器の音像をより明確に聴き取る事が出来る。
AMPERIORはすっきり軽快で明るい印象であるが、解像度や空間表現等に乏しく各楽器の音像を纏めて勢いよく押し出しノリの良いサウンドを再現する印象である。

分かりやすく言うとすれば、AMPERIORは過激でノリの良いヘッドホンであり、MOMENTUMは上品で優しいヘッドホンである。



では、両機種の周波数特性について解説していこう。

高音域に関しては両機種とも性能的に伸びるものではないので割愛させて頂こう。
ポータブル機としては十分であり特に問題を感じる事はないであろうと付け加えておく。

AMPERIORは中低音が豊かで、特にベースライン、バスドラムが強調されたサウンドである。
バスドラム以下の帯域、所謂重低音の出力が控えめであり弾むような低音を再現し、軽快でスピード感のあるサウンドを聴かせてくれる。
ヴォーカル定位もより前面に出されており、分厚いサウンドが特徴である。
その反面、超低域を含むソースでは物足りなさを感じる場合が出てくるであろう。
重低音を鳴らすR&Bやシンセサイザーによるベースラインを鳴らすポップス等では物足りなさを感じ、フラットなソースではベースラインが他の帯域を邪魔する事もしばし見受けられる。
故にポップスには不向きではないだろうか。と言うのが私の見解である。

一方MOMENTUMは、重低音から高域までフラットに、あくまでもソースを忠実に鳴らすという性格である。
低音はより低い帯域で鳴らし、深く沈み込む様に再現する為、テンポの早い曲ではスピード感が落ち、リズムを刻むバスドラムも低い位置で鳴る為躍動感に欠け、比較的ロックには向かないのではないだろうかと考える次第である。

低音が豊かで個性的な迫力あるサウンドが好みであればAMPERIOR
解像度が高くフラットなピュア指向であればMOMENTUM

全く性格の違う両機種の印象はこの様な感じではないであろうか。



以上、購入からまだ日の浅いMOMENTUMとAMPERIORであるが、これまでに私が感じた両機種の印象は此の様な感じである。

あくまでも主観による分析であり、比較を前提に検証している為、参考程度に留めて頂きたい。
両機種共にオールマイティに使えるヘッドホンであるのは言うまでもなく、比較的観点から向き不向きを言及したまでである。
AMPERIO、MOMENTUMともに非常に満足度の高いヘッドホンであると言えるであろう。
両機種の購入を検討されている方の手助けになれば幸いである。



次回、各ジャンル及び、各アーティスト毎のマッチングについて検証する予定である。


(SENNHEISER / MOMENTUM ゼンハイザー モメンタム)(SENNHEISER / AMPERIOR ゼンハイザー アンペリア)
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HD800 マニア向けヘッドホン アル・カポネ

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型式 : ダイナミック・オープン型
周波数特性 : 6~51,000Hz(-10dB)、14~44,100Hz(-3dB)
インピーダンス : 300Ω
音圧レベル : 102dB
質量 : 約370g
接続ケーブル : ケーブル長3.0m(両だし)、6.3mmステレオ標準プラグ
実売価格 16万円(2012/11現在)



ゼンハイザーが誇るフラッグシップ機 HD800
多くのヘッドホンファンを魅了する世界最高峰のヘッドホンである。

広大な音場と高解像度、高い再生能力を持った本機であるが、少々クセのあるヘッドホンでもある。

ソースを選び向き不向きが激しく、低音域は深くまで鳴り込むが、その存在感は影を潜める。
高音域が圧倒的にきらびやかで広大な音場に各帯域の音色を鏤める。
故にクラシック等では絶大なパワーを発揮する本機ではあるが、不向きなジャンルが多いのも頷ける事由である。
とはいえ、上記の見解は私がヘッドホンの使い分けを前提にしている為であり、HD800をメインに使う事に全く問題は無い。あくまでも本機を分析する上での解説であり、音楽を楽しむといった観点ではHD800の実力は世界トップクラスであるのは言うまでもない。

HD800を語る上で特筆すべきはやはり広大な音場であろう。
私の場合、据え置き機でJPOP等日本の楽曲を再生する場合HD650の使用頻度が高いのだが、稀にHD800で聴く事もあるのだ。
JPOPやJROCK等のリリースサイクルの早いアーティストの楽曲は録音が悪くミキシングや空間表現に拘った楽曲が少ないのが現状である。
故に敢えて高解像度ヘッドホンを使用する意味が感じられず、HD650やHD25等の個性の強いヘッドホンで聴く事が自然な流れとなる。
ではHD800で録音に拘りのない楽曲を再生するとどういった効果があるのだろうか?
上記の音場の広さである。
広大な音場に音像を配置するためであろう、まるでアナログソースをデジタルリマスタリングした様な錯覚を覚え、演奏に新鮮味が加わり生まれ変わるのである。
これは同じく広い音場を持つHD700では体験出来ないHD800ならではの特徴の一つである。



ヘッドホンに16万もの金額を注ぎ込むのは一般人から言わせてみれば常軌を逸っする行為である。
素晴らしいヘッドホンではあるが、その反面使いどころが難しい機種でもある。
HD800はマニアが所有するヘッドホンであると言えるだろう。
HD700がリリースされた現在、HD800のコストパフォーマンスは決して良いものとは言えず、オールマイティに使えるHD700の完成度は高く評価出来るものである。
一般人にはHD700で十分な満足を得られるであろう。

しかしながらHD800には、それを所有した者にしか味わう事が許されない高貴な存在感と世界最高峰の音質という魅力があり、その味わいは所有者にしか語れないのである。
いわばヘッドホン界のロマネコンティである。


(SENNHEISER / ゼンハイザー HD800)
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HD650 インプレッション 

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型式 : ダイナミック・オープン型
周波数特性 : 10~39,500Hz
インピーダンス : 300Ω
音圧レベル : 103dB
質量 : 約260g
接続ケーブル : ケーブル長3.0m(両だし)、6.3mmステレオ標準プラグ
付属品 : 3.5mm変換アダプター
実売価格2012/11現在、40,000円〜46,000円。



長らくゼンハイザーヘッドホンのフラッグシップ機として君臨し、多くのヘッドホンファンを魅了して来たHD650である。
2003年の発売からかれこれ10年程になる機種であるが今もなおその人気が衰える事は無い。

付属品に6.3mmプラグ-ミニプラグへの変換アダプタが同梱されているが、インピーダンスが高く駆動力を必要とする為アンプの導入は必須である。
DAPから直接出力での使用も可能ではあるが音質は悪くHD650の性能を引き出す事は出来ない。
ヘッドホンアンプの導入も視野に入れて購入を検討する必要がある。
ヘッドホンアンプの導入を考えていないのであれば、同じ開放型ヘッドホンであるゼンハイザーHD598をオススメする。

一般的な評価として装着感は側圧が強く、長時間のリスニングにストレスを感じるという意見が多いが、私個人の感想としては装着感の悪さは感じられない。
やはり一般の評価通り側圧の強さはストレスであると感じた次第だ。

HD700、HD800と上位機種が出揃った現在、HD650の音質は比較的観点から良いものとは言えないであろう。
解像度や各楽器の分離、定位感はいまいちであり音場も狭い。
あくまでもHD700、HD800との比較である事を理解願いたい。
音質の傾向として、高音域に不足を感じクリアさに欠けている印象。
中音域も籠もり気味でもやもやした感じであろうか。
全体的に低域寄りではあるが、纏まりが悪くボワつく低音である。

ポジティブに説明していこう。
全体を包み込む様な柔らかくしっとりした中低音域が印象的である。
HD650の音場全体を中低音で包み込み各帯域を凝縮して配置したような世界だろうか。
高音域が不足気味ではあるがその反面温かいサウンドを醸し出してくれる。
女性ヴォーカルに透明感は感じられないが濃密でセクシーな歌声を聴かせてくれる。
独特な世界観を持ち、柔らかく且つ温かく、演奏全体を凝縮させた纏まりある音を聴かせてくれるであろう。
そう、アナログレコードの様な存在感であると譬喩しておこう。

近年、ピュアオーディオ指向に変化しつつあるヘッドホンオーディオ界であるが、HD650は異質で個性的な性格を持ち独特な雰囲気を醸し出すヘッドホンである。
音質のみにフォーカスして比較した場合、少し物足りなさを感じてしまうと言わざるを得ないが、HD650には他の機種では味わう事が出来ないオンリーワンの性格があるのだ。
その性格は多くのヘッドホンマニア達を虜にする。
名機と謳われる所以であろう。

(SENNHEISER / ゼンハイザー HD650)
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HD700 × アリシア・キース アンプラグド

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歌姫アリシアキースのライブ音源を収録したアンプラグド。
HD700の底力を見たのである。

アリシアキースの素晴らしい歌唱力は言うまでもなく、どのスピーカーやヘッドホンで聴こうがその価値は変わる事はないであろう。
しかしながらこれほどまでに魅力的で体に溶け込む様な、否、まるでボーグに同化されたドローンの様な一体感を覚える音源があっただろうか。
その音源の素晴らしさを最大限に引き出してくれるHD700には、とにかく参った。の一言である。

私は今まで数々のアーティストのライブ音源を聴いてきたが、正直なところCDクオリティを超える満足のいく演奏に出会えた事は数少ない。

R&Bならではの独特な低音とアリシアのパワフルな歌声、さらに花を添えるバックコーラス、そして軽快なリズムを刻むドラムスとずっしり重たいバス。おそらくラジオから流れる音質であってもアリシアのライブ音源は素晴らしいものであろう。
HD700が再現するその音源は一聴しただけでその素晴らしさを実感出来るのである。

ずっしりと重たい低音が曲の軸となり体を震わす。
アリシアの歌声は鮮明でありソウルを感じる事が出来る。
バックコーラスは私の脳に貼り付き、まるで洗脳されるかの如く、私の脳内定位から開放されまるでスピーカーから鳴っている様に浴びせかけてくる。
ベースラインに被りがちなピアノの音色ははっきりと存在感がありその艶をアピールする。
シンバルの響きは美しく演奏にスパイスを与える。

同じ音源をHD800でも聴いてみたのだが、HD800ではこのライブ音源の魅力を引き出す事は出来なかったのである。
HD700ならではの引き締まった抜けの良い低音再生能力、ヴォーカルを魅力的に聴かせる定位感、他の帯域に埋もれる事無く美しく響く高音域。
HD700のバランスが織りなすアリシアキースのアンプラグドである。

是非聴いてみてほしいCDである。


(SENNHEISER / ゼンハイザー HD700)
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AMPERIOR × MOMENTUM 徹底比較♯1

アンペリアとモメンタムの比較をしてみたいと思う。
発売されてまだ間もなく、ネット上でのレビュー等も出揃っておらずこの両機種で迷っておられる方も多い事だろう。
ゼンハイザー密閉型ヘッドホンの代表2機種の徹底比較である。




MOMENTUM(モメンタム)実売価格:29,800円(2012/11現在)

本体重量 : 約180g (ケーブル重量を除く)
型式 : ダイナミック・密閉型
周波数特性 : 16 ~ 22,000Hz
インピーダンス : 18Ω
感度 : 110dB
ケーブル1 片出し、左側約1.4m APPLE用、マイク付リモコンケーブル
ケーブル2 片出し、左側約1.4m
プラグ形状 :
角度調整型3.5mmステレオミニプラグ(ケーブル1 )
ストレート型3.5mmステレオミニプラグ(ケーブル2 )
付属品:収納Box、2種類のケーブル、6.3mm変換プラグ



AMPERIOR(アンペリア)実売価格:29,800円(2012/11現在)

質量 : 約6.7オンス
型式 : ダイナミック・密閉型
周波数特性 : 16~22,000Hz
インピーダンス : 18Ω
音圧レベル : 120dB
ケーブル形状 : 片だし
プラグ形状 : 3.5mm ストレート型
付属品:2種類のケーブル


両機種ともにインピーダンスが低くポータブルプレーヤーからの出力であっても十分なパフォーマンスを発揮する。
両機種ともApple製品専用ケーブルと通常のケーブル二種類が付属。

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クリックで拡大
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見た目や質感は好みが分かれるところだろうか。
付け心地に関しても両機種とも対象的でありAMPERIORは万力の如く締め上げるピッタリ密着する仕様。
オンイヤータイプで耳を覆う形状ではなく耳に押し付ける形である。
側圧が強く不快感を覚える可能性があり、ある程度の慣れが必要である。

一方MOMENTUMは優しくゆったり耳に乗せ全体を覆う形になる。
側圧はちょうど良く付け心地は快適だが頭を揺らすとイヤーパッドがずれる可能性がある。

両機種ともに常識的な音量での使用であれば音漏れの心配はない。
当然大音量での使用であれば両機種共にかなりの音漏れが懸念されるであろう。

Apple製品専用ケーブルはMOMENTUMの方が使いやすい。
AMPERIORが特別使いづらいという訳ではなく、MOMENTUMケーブルの完成度が高すぎるのであろう。

音質に関してはポータブル機と割り切っての使用であれば両機種ともに満足のいく音質である。
それぞれ個性的な音を聴かせてくれるヘッドホンであり好みが完全に分かれるところであろう。
見た目と音質が比較的マッチしておりAMPERIORは若者向けの見た目と音質、一方MOMENTUMは年齢層の高い位置にターゲットを向けている模様、見た目と質感そして音質もその傾向が感じられる。
音質に関する詳細は次回以降に書き綴ろう。

簡単ではあるが見た目と付け心地の評価である。

AMPERIOR購入からまだ日が経っておらず、聴き込み不足である為、詳細な音質に関する調査は追々書き綴って行く次第である。


(SENNHEISER / MOMENTUM ゼンハイザー モメンタム)(SENNHEISER / AMPERIOR ゼンハイザー アンペリア)
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AMPERIOR / アンペリア ファーストインプレッション

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型式 : ダイナミック・密閉型
周波数特性 : 16~22,000Hz
インピーダンス : 18Ω
音圧レベル : 120dB
質量 : 約6.7オンス
ケーブル形状 : 片だし
プラグ形状 : 3.5mm ストレート型
実売価格:29,800円(2012/11現在)



AMPERIORレビュー

HD25最新機種、DJホンとして愛されて来たHD25、その血統を受け継ぐヘッドホンAMPERIORリリース。

Apple製品専用ケーブルが付属されており、ポータブルでの使い勝手が良くなっている。
側圧が強めに作られており密閉性が高い。
遮音性は適度に保たれており、常識的な音量での使用であれば音漏れの心配もないであろう。
ハウジングにはアルミ素材を採用しており高級感のある作りとなっている。
側圧が強く付け心地はイマイチと言わざるを得ないが、個人的な使用感は慣れにより問題ないと言える。

音質について簡単に説明して行こう。
ポータブルヘッドホンとして考えた場合、解像度は悪くないだろう。
音場は狭く、音像は鋭く、全体的にクリアで明るい音質であり、モニター的な音を鳴らすヘッドホンである。
一聴して先ずはじめに感じる点は音圧の強さだ。
鼓膜を揺るがすかの如くズシズシと迫力あるサウンドには驚くであろう。
HD25の血統故やはり低域の豊かさが売りのひとつである。
ベースラインが前面に押し出されており厚みのあるサウンドを聴かせてくれる。
しかしながらバスドラムとそれ以下の帯域は力がなく特に重低音は耳に入りにくい。
したがってベースラインが弾む様に鳴りスピード感が増す様である。
通常のバンド演奏では迫力とスピード感があり好感触であったが、重低音を鳴らす楽曲では物足りなさを感じてしまう。
ジャンルによってはベースラインが他の帯域を圧迫する事がしばし見受けられ、使い勝手の良いヘッドホンとは言えない。
高音域に関してはまずまずな感想であり特筆すべき点は無く問題点も特に見当たらない。
音圧が強く、音との距離感が近い為に騒がしい印象である。
当然、分離感や定位感には期待出来ないであろう。

少しばかり辛口な感想ではあるが、ポータブルヘッドホンとしては十分な音質であると言える。
付け心地は悪く音質にもクセがあり、使い勝手の悪さが目立つ印象である。
しかしながらこのヘッドホン。私にとっておもしろいヘッドホンに化けそうな予感は十分に感じている。
何故ならば、私が愛して止まないアヴリルを最高に楽しく聴かせてくれるからである。

魅力的なヘッドホンであるのは間違いないであろう。猫の様な奴だ。

AMPERIOR × MOMENTUM 徹底比較♯1


(SENNHEISER / AMPERIOR ゼンハイザー アンペリア)
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ノラ・ジョーンズ #1 HD700とノラジョーンズの世界

HD700が奏でるノラジョーンズは至福である。

私が好む音楽ジャンルは多岐にわたり、あらゆるジャンルの音楽がライブラリに納められている。
インディーズレーベルのハードコアパンクを聴きパンクロックが私の生き様でもある。そしてアコースティックギターを握り唄う事もあれば、ニューミュージックといったアーティストの方々に勇気を頂き、黒人音楽で踊る事もある。
ロックは死んだ。というジョニーロットンの言葉に感化されてロックやポップスを毛嫌いしていた時期もあったがロックの素晴らしさは私自身の体が一番よく知っている事であろう。
カンツォーネやシャンソンといった音楽は私の職場で日常的に流れ空気のような存在である。
ストレスによって気持ちが荒ぶれている時はクラシックを静かに聴く事が多い。
音楽から受ける影響力の強さは今更語る事でもないだろう。

しかしながら、音楽を聴いてこんなにも幸せな気分に浸れる事があっただろうか。
HD700から流れるノラジョーンズの歌声は私を眠りの世界へと引き込むのである。


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アルバムThe Fallに収録されている You've Ruined Meが私のお気に入りである。

HD700とノラジョーンズの楽曲は見事なマッチングを醸し出してくれる。
ノラジョーンズを鳴らす為にチューニングされたヘッドホンではないのか?そんな感覚に陥る程の素晴らしさである。

ノラジョーンズの歌声は耳元で囁く様であり、温かい吐息が頬を撫でる様な感覚を覚える。
ドラムは優雅にリズムを刻み、ウッドベースの柔らかくて上品な佇まい、ギターの弦は一本一本が音を奏でる。ピアノの音色は静かな湖に浮かぶ波紋の様に美しい。全ての楽器は見事に分離再生されそして一体化する。
ライブ会場等で味わえる臨場感とは違ったHD700ならではの空間表現と言えるだろう。


ノラジョーンズの世界を再生した瞬間であろう、私がHD700を手にした喜びを実感したのは。


そして今日もまた
HD700とノラジョーンズの世界は私をたちまち眠りへと誘うのである。



ノラ・ジョーンズ #2 HD800で鳴らすノラジョーンズ
ノラ・ジョーンズ #3 MOMENTUMで柔らかく
ノラ・ジョーンズ #4 HD650 レトロチックに
ノラ・ジョーンズ #5 子守唄になれないAMPERIOR
ノラ・ジョーンズ #6 究極の癒しフォン HD598
ノラ・ジョーンズ #7 HD800リベンジ


(SENNHEISER / ゼンハイザー HD700)
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HD700 インプレッション

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型式:ダイナミック・オープンエアー
本体重量:約292g(ケーブル重量除く)
周波数特性 :15 ~ 40,000Hz (-3dB)
       8 ~ 44,000Hz (-10dB)
インピーダンス : 150Ω
感度:105dB
ケーブル形状:両だし、3m
プラグ形状 :6.3mm、ストレート型
実売価格:89,800円(2012/10現在)



ロングセラーHD650とフラグシップ機HD800の間に生まれ、価格帯も微妙な位置付けであり、なかなか手を出しにくい機種なのかもしれない。
購入を躊躇しておられる方々も多い事だろう。
簡単に言ってしまえば、買って損はない満足度の非常に高いヘッドホンである。

装着感は文句無しの非常に優れた作りであり、長時間ストレス無く音楽を楽しむ事が出来る。

音の傾向としては低域から高域まで満遍なく鳴りヴォーカルの定位がより前面に押し出されているといったところか。
解像度や各楽器の分離感、立体感等は秀逸で演奏の生々しさがリアルに伝わってくる。
特に低音域が良く、HD800の欠点を補う様である。
上品でありながら、迫力と締まりのある音像と質を奏でるHD700の低音域は、素晴らしいと言えるだろう。
高音域に関しても不足は感じず、完璧なチューニングと言っても過言ではない程の完成度である。
低域の深く沈み込む重低音、スネアドラムの生々く弾ける音、ヴォーカルの息づかい、シンバルの残響音等、各帯域に過不足は感じられずバランスの優れた音を醸し出してくれる。
特徴の無さを指摘する声も散見されるが、特徴の無さ=完璧な仕上がり。と解釈しておこう。

個人的に感じる特徴としては、あらゆるジャンルに共通して若干の冷たさを感じる。
冷たさと言っても氷河や樹海はたまた冷酷さと言ったイメージのものではなく、精巧なガラス細工や水晶等どこまでも透き通る美しい冷たさであると表現しておこう。
美しく澄んだ冷たさの中、アーティストの表現する一点の温もりを感じた時に絶妙なバランスを感じずにはいられない。
HD700の素晴らしさを認識する瞬間でもあるのだ。
解像度の高さを裏付ける印象なのかもしれない。

これらの点については上流環境に大きく左右され、また人によって感じ方は異なるのであくまでも私個人の意見として留めてほしい。

あらゆるジャンルをそつなくこなす優秀さを持ち、不向きなジャンルは特に見当たらない。
強いて不向きを上げるとすれば、録音や音作りに対する拘りの薄い邦楽POPやロックでは、HD700の素晴らしさは実感出来ないのではないだろうかと考える。
邦楽全般がそうであるというわけではなく、アルバムリリースサイクルの早いアーティスト等の録音の悪さや音作りの荒さがHD700では顕著に感じ取れるからである。
そういったジャンルの音楽をよく聴くのであればHD700のようなヘッドホンではなく味付けの濃いヘッドホンの方がより楽しめるのではないだろうか。

私の好みとしてはHD700が聴かせてくれるJAZZ女性ボーカルの素晴らしさは感動そのものである。
各アーティスト毎のレビューはおいおい書いて行く事としよう。

実売価格8万円前後と高価格なヘッドホンではあるが、価格以上の満足度は容易に得られるであろう。
ゼンハイザー最新機種ならではの完成度の高さを味わってみては如何だろうか。

(SENNHEISER / ゼンハイザー HD700)
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MOMENTUMで聴くBONNIE PINK

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MOMENTUMが奏でるBONNIE PINKにはモメンタムならではの魅力がある。
高解像度ヘッドホンで聴くBONNIE PINKよりもモメンタムのまったりした雰囲気が妙にはまる。
自宅で音楽を聴く場合、密閉型のヘッドホンを使う事はまず無いのだがBONNIE PINKだけはどうしてもモメンタムをアンプに繋いでしまうのである。
モメンタムの持つまったりした温かみとBONNIE PINKが作り出す世界。まるでキャンティクラシコを飲みながらビステッカ アッラ フィオレンティーナをたいらげる気分である。

数あるBONNIE PINKの楽曲の中、MOMENTUMで聴く一番のおすすめは

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Every Single Day -Complete BONNIE PINKに収録されているSurprise!

BONNIE PINKの透き通る歌声と吐き捨てる様な叫び、ワイルドなエレキギターの音色。
モメンタムの深い帯域まで沈み込むバスドラム、他の帯域を邪魔しない体に染み渡るベースライン。
最高のナンバーである。

モメンタムユーザーには是非一度聴いてみてほしい一曲である。


AMPERIOR × MOMENTUM 徹底比較♯1

(SENNHEISER / MOMENTUM ゼンハイザー モメンタム)
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MOMENTUM インプレッション

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本体重量 : 約180g (ケーブル重量を除く)
型式 : ダイナミック・密閉型
周波数特性 : 16 ~ 22,000Hz
インピーダンス : 18Ω
感度 : 110dB
ケーブル1 片出し、左側約1.4m APPLE用、マイク付リモコンケーブル
ケーブル2 片出し、左側約1.4m
プラグ形状 :
角度調整型3.5mmステレオミニプラグ(ケーブル1 )
ストレート型3.5mmステレオミニプラグ(ケーブル2 )
付属品:収納Box、2種類のケーブル、6.3mm変換プラグ
実売価格:29,800円(2012/10現在)


MOMENTUMレビュー

今回のレビューはポータブルヘッドホンとしての感想であり、携帯アンプ等は使わずiPod classic直挿しでの感想である。

iPod直挿しで音量は十二分に取れており6〜7/10あたりの位置で丁度良い。
音量6/10での使用時、音漏れは殆ど感じられない。常識的な音量であれば音漏れの心配はしなくていいだろう。

付属のiPhone/iPodで使える専用ケーブルは使い勝手が良く見た目もクールであり、これだけでも価値があると感じる。
イヤーパッドとヘッドパッド部には革素材を使用しており高級感があって好印象。
装着感は申し分なく、側圧は優しく自然に耳にフィットする感じだ。
イヤーパッドはオンイヤータイプのこぶりな物だが、耳に乗せて耳全体を覆う形になるので、耳の大きな人や頭の形によってはフィット感に不満が出る可能性がある。
うまくフィットしない場合音漏れの原因になりうるので一度量販店等でフィッティングした方が無難であろう。

さて肝心の音質についてだが、私自身ポータブル用機器に其れ程高いスペックを要求しない。
ヘッドホンに関してはより高解像度である事が望ましいのは当然ではあるが、外出時に使用するヘッドホンと割り切っているので評価は若干甘くなると思われるのでその点は容赦願いたい。

解像度は価格と照らし合わせて考えると申し分ないといえるのではないだろうか。
音像定位や分離感といった要素は、密閉型故に期待は出来ないが、不満がでる様な事はない。
各楽器の音色は問題なく聴き取ることができるであろう。
突出する帯域は無くフラットであり、音との距離感が少し遠い。
高音域が少し弱く感じる部分があり、丸く鋭さの無い高音域である。
低音域は重低音までしっかり再現、横に広がりを魅せる低音ではなく、下方向に落ち込む低音域であると言える。
ヴォーカルとの距離感は遠く、演奏の中心で唄うといった印象だ。
音の押し出しは優しくソフトである。悪く言えば全く勢いがなくノリの良さは期待しない方がいいだろう。
全体的に独特の籠もり感があり、ベールを一枚被せた様なサウンドである。
上記をひっくるめて解りやすく言えば、上品で大人しく優しい音質である。

低音域が弱いと言ったレビューがちらほら見られるが、決して弱くはない。
低音域の強いソース、R&Bやヒップホップ等ではかなりのズンドコぶりを発揮してくれる。
一方、ロックやポップス等の低域を前に出さないソースでは忠実に鳴らさない。
しかしながらバックの深い帯域で演奏を支えているので薄っぺらさを感じる事はないだろう。
ともあれ好みが分かれるところだろうか。
低音ホンを好んで使う人には物足りなさを感じるかもしれない。と付け加えておこう。

ではこのモメンタム。いったいどういったジャンルに向いているのだろうか?という点が気になるところだが、
向き不向きは人によって感じ方が様々で、音楽に対する考え方によっては全く真逆の意見にもなりうるので、今回はそれについて言及するのは控えておこう。
今後じっくり聴き込んだ上で、各アーティスト毎にモメンタムとのマッチングについて書き綴っていこうと考える次第である。

見た目や装着感を含めた全体的な印象としては値段以上の満足感は得られるであろう。
音質的には、外部騒音の少ない静かな環境、或は音量を上げても問題の無い環境であるならばバランス良く聴かせてくれる良いヘッドホンである。

是非オススメしたいヘッドホンであり、私自身モメンタムとは長い付き合いになるであろう。


AMPERIOR × MOMENTUM 徹底比較♯1


(SENNHEISER / MOMENTUM ゼンハイザー モメンタム)
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