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AMPERIOR × MOMENTUM 徹底比較♯3

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第3回目になる比較検証であるが、今回はより詳細に各ジャンル及びアーティストのマッチングについて解説してみたいと思う。
前回結論付けした様に、やはりAMPERIORはロック向きでありMOMENTUMは多くのポップ系ミュージックに向いていると思われる。



ロック、オルタナ界では定番であるレッドホッドチリペパーズを例に説明してみたいと思う。

AMPERIORが鳴らすレッチリはより刺激的でありノリがいい。
ドラムスの攻撃的なプレイが印象的で自然と体を揺さぶるノリの良さである。
弾む様な軽快さでありながらしっかり軸となるベースラインの音色はよりノリの良さを加速させる。
ヴォーカル定位が前面に押し出されロックならではの定位感を再現する。
エレキギターの音像はナイフの様に細く鋭い。高音が耳に刺さる事もなくすっきり鳴らしてくれる。
シンバルはリズムを刻みスパイスを加える。こちらも鋭くキレが良い。
空間表現や立体感は皆無であるがロックに必要な要素を十二分に発揮し、頭の中を掻き回す荒々しさがありアドレナリンが分泌する。

一方MOMENTUMであるが、AMPERIORとは真逆を行く性格であり、レッチリを鳴らすには力不足を感じずにはいられない。
音との距離感が遠く、ヴォーカルは更に遠い。高音域は丸く優しい聴かせ方をするので、エレキギターの鋭さが弱く、シンバルも刺激に欠ける。
AMPERIORでは攻撃的だったドラムはMOMENTUMでは印象が薄く、ノリの良さに欠けるのである。
解像度が高く空間表現に優れており、MOMENTUMで聴くレッチリが決して悪い訳ではないのだが、迫力に欠けノリの良さが伝わってこないのである。
良く言えばお上品で聴き疲れしないサウンドである為、それがメリットとなりうる考え方もある。とフォローさせて頂く。


では続いて、比較的録音が軽めなアヴリル・ラヴィーンの楽曲で解説してみたいと思う。
アヴリルの楽曲はパンクサウンドからオルタナ、アコースティック、ダンス系ナンバーとそのジャンルが多岐に渡るため、今回はパンキッシュで軽快なContagiousと言う曲をリファレンスとする。


AMPERIORで鳴らすアヴリルにはスピード感がありドライでクールなサウンドである。
バスドラムが鼓動の様に響き乾いたスネアドラムの弾ける音がスピード感に拍車をかける。
アヴリルの歌声はクールで挑発的であり、その反面後半の愛らしいコーラスとシンクロする。
コードを鳴らすエレキギターとベースは見事に一体化、ずしりと響くラインを構築する。
お見事である。

MOMENTUMで鳴らすContagiousはやはりお上品な仕上がりとなる。
AMPERIORでは弾けるスネアドラムが印象的であったが、MOMENTUMでは上質で落ち着いた音を醸し出す。
だがContagiousのイメージとは少し違う。
全体的な音像が少し遠いので迫力が低下、まったりしたサウンドである。
AMPERIORではクールで挑発的だったアヴリルの歌声だが、MOMENTUMが聴かせてくれるアヴリルの歌声には驚いた。
ウェットで誘惑的である。私はこちらの方が好みだ。
当然Contagiousのイメージではなくノリの良さの妨げとなる。
悪くはない。悪くはないのだが、AMPERIORとの比較ではやはり見劣りを感じるのである。



では、ロック以外のジャンルに焦点を絞って解説していこうと思うのだが、正直書く事が殆どない。
何故ならばAMPERIORにロック以外のジャンルは全く合わないからである。

R&Bアリシア・キーズでは印象的なピアノもただ鳴っているだけ、アリシアの歌声に艶っぽさはなくただただ五月蝿く感じてしまう。空間表現が皆無で全てが台無しと言える。
ジェニファー・ロペスのダンスナンバーでは重低音が鳴らずゴムボールの様な質の悪い低域を鳴らし聴けたものではない。安いウーファーを積んだカーステレオから流れる下品な音である。

多くのPOP系ミュージックではベース音が強調されすぎており他の帯域の音色を妨げる。
音の押し出し感が異常に強い為に聴き疲れが激しく、解像度も低い為音楽を純粋に楽しめないのである。
ジャズやクラシックに至っては説明するまでもないであろう。

あくまでもMOMENTUMとの比較評価であるが、やはりMOMENTUMは上品で優しく質の良い音を再現してくれる。
沈み込む重低音、艶のあるヴォーカル、各楽器の音像、音の強弱をしっかりと再現、多くのジャンルをそつなくこなし、ソースを忠実に再現するといった印象である。

前述の様にこれ以上書く事が思い浮かばない。比較する事自体がナンセンスである。



私が出した結論としては、両機種ともに非常に優れたヘッドホンである。
値段以上の満足度は得られるであろう。両機種共にオススメできるヘッドホンであるのは間違いない。

しかしながら両機種ともに使いどころが肝心である。
特にAMPERIORは性格がキツくクセがありソースを選ぶヘッドホンである。
ロック意外のジャンルではその真価を発揮する事が出来ず残念な印象であるが、
究極にロックに特化したヘッドホンでありその右に出る者はいないであろう。
ロックを鳴らすならAMPERIORであり、それ以外の選択肢は存在しない。と言っても過言ではない程の完成度であり素晴らしいヘッドホンである。

一方MOMENTUMはロックには不向きで優しい音色を奏でる大人しいヘッドホンである。
故にノリを求めるのは少々無理があり迫力に欠け、ポータブル機としては特徴の無さが評価を下げる要因かもしれない。
しかしながらMOMENTUMは、多くのジャンルを忠実に再現し所謂オーディオっぽい音を奏でるヘッドホンであり、その実力はこの価格帯にして驚愕のパフォーマンスを発揮する優れたヘッドホンである。



両機種ともに、購入してから一ヶ月足らずと日が浅く、私自身の聴き込みも不十分である為参考程度に受け止めて頂ければ幸いである。


AMPERIORは過激でノリが良く脳を揺さぶるアドレナリンホンである。
MOMENTUMは上品で質が良く脳を癒すヒーリングホンである。

上記のキーワードで一度両機種を試聴してみてはいかがだろうか。


(SENNHEISER / MOMENTUM ゼンハイザー モメンタム)(SENNHEISER / AMPERIOR ゼンハイザー アンペリア)
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この記事へのコメント

- GUEST - 2012年11月29日 14:14:37

おそらく既にやってると思いますが、MOMENTUMもAMPERIORも付属の6.3mmプラグでアンプに繋ぐと割と化けます

- まーや毒毒 - 2012年11月29日 15:40:36

両機種ともにアンプに繋げての試聴もしております。
伸び代があるなと私も感じましたが、基本両機種ともにポータブルでしか使っておりません。
HDVD800リリースに合わせて検証してみたいと思う次第であります。

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