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HD598 ファーストインプレッション

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型式 : ダイナミック・オープン型
周波数特性 : 12~38,500Hz
インピーダンス : 50Ω
音圧レベル : 112dB
質量 : 約246g
接続ケーブル : ケーブル長3.0m(片だし)、6.3mmステレオ標準プラグ
付属品 : 3.5mm変換アダプター
実売価格:20,000〜25,000円(2012/12現在)



開放型ヘッドホンHD598レビュー

装着感は非常に良く、ストレス無く快適なリスニングが可能。
ケーブルは細くしなやかであり、着脱式の片出しである為取り回しも良い。
インピーダンスが50Ωと低めに設定されており、ポータブル機器との相性も良い。
私の環境では、iPod classicからの直接出力でも問題なく音量が取れており、音質面においても問題は感じない。

さて、肝心の音質であるが簡単に解説していこう。

私は上位機種、HD650、HD700、HD800を所有しており、今更ながらのHD598購入である。
そんな私がHD598を一聴して感じた感想を一言で言うなれば、

「HD598で十分」である。
上位機種と比較すれば明らかにその性能差を感じてしまうのであるが、2万円という価格と音質面を考えれば、コストパフォーマンスに優れており、満足度は高いであろう。
ヘッドホンマニアではなく一般向けのヘッドホンとしては十分であるだろう。

ではヘッドホンマニア向けに厳しく解説してみよう。

開放型ヘッドホンであるが音場の広さは無くコンパクトである。
音の抜け具合もまずまずと言った所であろうか。
解像度には期待しない方がいいだろう。
決して解像度が低いという訳ではないのだが、上位機種との比較では物足りなさを感じてしまうと言わざるを得ない。
低音域は広がりを見せ温かみのある癒し系だが、悪く言えば制動が無く締まりのないサウンドである。
高音域は丸く優しい響きである。
音像定位や分離感は言うまでもなく良くはない。
全体的な印象としては高音域が弱く、中低音の量感が支配的であり、コンパクトに纏まったもっさりサウンドである。

では上位機種HD650との比較はどうであろうか。
大雑把に見て、率直な感想を言えば、一聴して驚く程の音質の違いはない。と言える。
もちろん細かく分析すればその違いは大きく、HD650はより高音質といえるのだが、HD650はクセのある独特な音質であり発売時期も古い。
もう何年も進歩の無いアナログ機器業界ではあるが、やはり装着感や音質を含め、HD650には古臭さを感じずにはいられないのだ。
もうひとつ付け加えるならば、HD650はヘッドホンアンプとDACが必須と言えるだろう。
アンプの無い環境ではHD650の高い性能を引き出す事が出来ないのである。
一方HD598はアンプの無い環境でも高いパフォーマンスを発揮するヘッドホンである。

私からのアドバイスは、アンプの無い環境もしくは、今後もヘッドホンアンプの導入を考えていないのであれば迷わずHD598をおすすめする。
既にヘッドホンアンプ等の環境が整っているのであれば、HD650が高い性能を発揮してくれるであろうと言える。
しかしながらHD650には独特な世界観がありジャンルによる不向きも多い為、予算があるならばHD700まで突き進む事をオススメする。
最後に付け加えておくが、HD650は優れた性能と多くのヘッドホンファンを魅了する名機である。
そのHD650に負けず劣らずとも言えるHD598は、価格と音質面において、優れた性能を持つヘッドホンである。
価格差に比例した音質差はたしかにあるのだが、コストパフォーマンスを重視した場合、HD598の満足度は高いと言えるであろう。


私が今更ながらにHD598を購入した理由はたったひとつ。

布団に入り寝ながら音楽を聴きたいからである。
HD598は私の希望にぴったり合ったヘッドホンである。
寝ながら使用する為、装着感は限りなくストレスフリーである事が条件だ。
眠気がある時の音楽鑑賞は、高音域や女性ボーカルの声が耳に刺さる事が多い。
故に高音域は極限まで丸く全く刺さりの感じない刺激の無さが必要である。

HD598はまさに寝ながらホンとしての条件にマッチしたヘッドホンである。

(SENNHEISER / ゼンハイザー HD598)
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